シーン002:「運動不足」

お当番 : しんご

 第4回公演を終えてホッと一息ついていた折、 仕事仲間の間で「フットサルをやろう」という声があがり、気がつけばその話にとび付いていた。 メンバーを見ると、サッカー経験者もいれば、全くの未経験者もいた。 普段から運動していて体力に自信がある者もいれば、極度の運動不足な者もいた。 私はと言えば、経験者ではあるものの長いブランクがあり、ましてや運動不足。 初回の練習を始める前、無意味な程のテンションの上昇と共に、 まともに動けるのかといった不安を覚えていた。 果たして、ボールは足につかず、体は何度も人工芝の上を転がっていた。けれど、素直に楽しかった。 あまりに動けない自分自身に自己嫌悪を感じつつ、けれど気分は爽快だった。 思うようにプレイできるかなどといったことは問題ではなく、 運動不足解消といった目的も重要ではなくなっていた。 ただボールを追うことが楽しかった。ただゴールを狙うことが楽しかった。 そして、心地よい懐かしさと、理屈など要らない充実感を感じていた。
今回の公演では、前回までと雰囲気がガラッと変わる戯曲だったこともあり、 特に前回とは異なる色付けを試みてみました。 そして、けれどどこかで“シブパらしさ”を残したいとも感じていました。 稽古に没頭する中、気がつくと、どう創るかではなく、ただ舞台を創ることを楽しむ自分がいました。 未熟さは承知のうえで、もし、舞台を観てくれたあなたも、素直に楽しく、 理屈など要らない充実感を感じてくれていたら、嬉しいなあ。
筋肉痛に快感を感じつつ、フットサルの練習とシブパの稽古が楽しみだ。