シーン074:「演じることが好きだった?(その伍)」

お当番 : 東 勝

  (その四からの続き)

  学生時代いくつかのバイトをした。「お寿司屋」「家庭教師」「ローソン」どれもそれぞれ 有意義なものだったが、今回取り上げたい内容のバイトは「人材派遣」のバイトである。 私はもちろん派遣される側だったが、色々な事をさせてもらった。 ゴルフ場の旗の片付け、イベント会場の設営・撤去、 広報誌の配布(ポスティング)、駐車場整備など。 で一番私が好きだったのが「着ぐるみ」の仕事である。
  「着ぐるみ」というと暑苦しくキツいイメージがあるらしい。 確かにその通りで、一緒に同じ仕事をした友達は「もうやりたくない」とぼやく。 だが自分は逆で「またやりたい!」という感じなのだ。だっておもしろいから!!

  着ぐるみでの初仕事。ちびっ子フェスティバルという大きなイベントの中で、 ウサギ・クマ・パンダの3体で子供と接しながら会場を動き回りながら、 スポンサーのティッシュを大人に配るものだった。私はなんとピンクのウサギ、 そして歩くときは内股にポーズも女の子風になるように(勝手に)徹した。 中におデブでむさ苦しい男が入っていることを子供たちは知らない。 純真無垢な子供たちの夢を壊してはいけない。頑張った。
  ほとんどの子供がきれいなまなざしでウサギさんに語りかけてくれる。 中にはアメをくれる子もいた。真剣に「食べて」というので口には入れるが、 素通りして首のあたりから外に落ちてしまう。それを悟られまいと努力した。
  中には背中のファスナーをおろそうとする子や口から中をのぞこうとする子もいた。 しゃべることはできないのもありかなり苦戦した。でも楽しかった。

  また、すごいものも見られた。ってこれ言っていいのかなぁ・・企業秘密だったすみません・・。 そのイベントにはまた違った「着ぐるみ?」が来ていた。それは5人戦隊ものの「メガレンジャー」!! セットの裏で入念に殺陣をやっていた。しかし、人数は7人程度しかいなかった。 ヒーロー5人と悪役ボス1人とその回の怪人1人、戦闘員少なくても2人、司会兼おそわれる人1人、 どう考えても10人はいなくてはならないはず・・・。と思っていたら、びっくり! 裏では早着替えのオンパレード、さっき戦闘員だったのに、次にはレッドになっていたり・・・。 感動しました! ある意味夢は壊れたかもしれないけど、違った夢?をもたせてもらいました。

  他のイベント(某村のマラソン大会)でトラの着ぐるみを着たときは、 子供が全然いなくてすることがなくて、一緒に体操したり、 そこらにいる鳩を追っかけたりして楽しんでいました。

  あ〜っ、まだ語りたいけどもう書くスペースがないので終わり。(つづく?)


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