シーン164:「懐かしむこと その2」

お当番 : 東 勝


 僕は懐かしむことが好きです。それゆえ困ったことがあります。 それは「昔のものを捨てられない」ということです。 いまだに小さい頃遊んだおもちゃをダンボールにとってあります。 今さらそのおもちゃを取り出して遊んだりすることはありませんが、 将来自分の子に「これでパパは遊んだんだぞー」と語りたくてたまらないという、 あきらかに自己満足をしたい自分がいます。でも、自分が一生懸命熱を注いだおもちゃ。 捨てるのは忍びない。「だんしゃり」と最近では言いますが、私には無理です。

 ではここからは自己満足の世界。精一杯昔のおもちゃを懐かしみます。 僕がよく遊んでいたのは「BB戦士」。ガンダムのミニサイズのプラモデルです。 当時、普通のプラモデルは1つが600円〜1000円くらいが基本。 そして基本その程度の価格のものは色が単色なので、 色を塗らなきゃいけないのでさらにお金がかかる。でさらに僕は基本的に不器用。 そこで現れたのがこの「BB戦士」!価格はなんと300円!色も単色でなく、組立ても簡単! さらにミサイルが飛んだり(バネを使って)、武器を持ち変えられたり!・・・で、 見事ハマリました。お小遣いをそれに費やしました。 近所のおもちゃ屋(小さな商店)に行っては、新作を買っていました。 ところがそこの店の婆様がケチで、2つセットで売り出した。 言い換えれば新作を買うには売れ残ったものをつけて買わねばならぬというもの。 割引は一切なし。・・・でも買いました。おかげで同じ戦士が何対も。 当時はガンガン戦士同士をぶつけて遊んでいたので、壊れる戦士も続出。 そこで自分でダンボールを使いBB戦士病院なるものをつくり、収容させていました。 そのうち、僕はいかがわしい博士となり、片腕をもげた戦士と余った戦士を合体させ、 新たなオリジナル戦士を生み出すという凶行に走り出すのでありました。

 今でも「BB戦士」はおもちゃ屋で売っています。僕はもう買うことはありませんが、 これを笑顔で買っているであろう子ども達を想像すると、ニヤけずにはいられません。


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