シーン193:「かすかに苦い、夜の香り」

お当番 : 西園 憂葉

皆様こんにちは。

大食い大酒飲みの地位を不動のものにしつつある西園です。

「木曜組曲」の公演が終わってちょうど1ヵ月。

ご来場頂きました皆様、また、関係者の皆様、本当にありがとうございました。

10年ほど前に「六番目の小夜子」と出会って以来、恩田陸作品にハマり、 初期作品はほぼ読み、新刊をチェックしてまだ読んでいない作品は手帳にメモしてあるほどの 恩田陸ファンの私。

もちろん「木曜組曲」もすでに読んでいました。

そんな私にとってシブパ仮入団の時点ですでに「木曜組曲」が候補に挙がっていたことは、 ある種の運命のように感じました。

このタイミングで入団できたことは、何かの導きなのでしょう。

今回は私なりのそんな思い入れを持って打ち込むことができました。

浮き彫りになった今後の課題も大量にありますので、 これを機にまたコツコツと精進していきたいと思います。

さて、作中舞台上ではたくさんの料理とお酒が出てきましたが、 もちろんお酒は本物ではありません。

実際に飲む設定になっていた缶やボトルは、中身をノンアルコールの飲料に入れ換えてありました。

そして元々入っていた本物の酒類の大半は私の冷蔵庫の中へ。

容量のあまり大きくない冷蔵庫の中に、実にワイン3本分、ジン1本分が収まっていたわけです。

もちろん公演終了後に美味しく頂きましたが。

ジンを開けたた時、ふわりと香りが立ち上ぼり、少し懐かしい気持ちになりました。

強いアルコールの匂いの中に、フルーティーな甘い香り。

バーの扉を開けた時の、あの香り。

バーにはしばらく行ってないなぁ、ちゃんとしたカクテル飲みたいなぁ、なんて思いながら、 思い浮かんだのはマティーニやギムレットのような王道カクテルではなくて、 「ジン・ビター」でした。

グラスの内側にアンゴスチュラビターズという苦味酒を回しかけて香り付けして、 よく冷やしたジンを注いだだけのカクテル。(レシピはバーテンダーによってやや異なります)

香りは爽やかな甘さを含むのに、アルコール度数が強くて刺激的で、 どこか落ち着いた渋い大人の男のようなお酒です。

まぁ、ジン・ビターなんて注文したら大抵のバーテンダーさんはギョッとしますけどね。

こういうお酒のような色香のある大人の女として年を重ねたいなぁと思う今日この頃。

どうぞ皆様今後ともよろしくご贔屓にお願い致します。



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