シーン205:「ジャポネ」

お当番 : 西園 憂葉

皆様こんにちは。
大食い封印で減量中の西園です。

皆様は今、子供の頃、10代の頃思い描いていた大人になっているでしょうか?

子供の頃、思春期の頃に抱えていた問題。
勉強、成績、周囲の大人や級友への愛想、周囲から浮かないためのファッション、 将来への漠然とした不安……。
それらは今も、私の中にあります。
あの頃と大して変わらず、「自分らしく生きる」ことを模索している自分がいます。

けれどそれは、長い人生の中できっと誰もが通る道で、 遅かれ早かれ誰もが感じる不安なのでしょう。

先日私は10年弱勤めた職を退職しました。
きっとこれは、人生の節目のひとつなのだと思います。

思えば濃厚な10年でした。
芝居と深く関わるようになったのもこの期間ですし、様々な挑戦をして達成したこともあれば 挫折したこともありました。

そんな中で、自分はやはり表現者なのだと感じることもありました。
ストレスで体調を崩し、通常の薬局では扱っていないような薬を処方されるまでに至っても、 その薬の味を言葉でどう表現しようか考えている自分がいる。
どん底の中で、このネタをどう使うかこの感情をどんな言葉で表現しようか考えている自分がいる。
そのことに気付いた時は我ながら衝撃でした。

きっとこれが私の「自分らしさ」で、きっと私は死の瞬間までペンを握っているのでしょう。

お陰さまで今は平和な日々です。
新しい人生に向けて準備中です。
不思議なことに、不安はあまりありません。
仕事を辞めてすぐに、自分へのご褒美として「ジャポネ」というお酒を買いました。
春の訪れを感じさせてくれる、桜のリキュールです。

もうじき桜の季節。
桜と共に卒業、という爽やかな季節。
新しい人生を踏み出すにはいい季節でしょう。
旅立ちに情緒を感じさせてくれるこの国に生まれた幸せを感じながら、 桜のお酒を楽しもうと思います。

皆様どうぞ、今後ともよろしくご贔屓にお願い致します。



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