シーン213:「虹色の人生」

お当番 : 西園 憂葉

皆様こんにちは。
ダイエット中のはずなのに体重が増加しつつある西園です。

最近、ビールに他のドリンクを注いで2層のグラデーションを作り、 ビールカクテルを楽しみましょうというテレビCMが流れているのを、 ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

あれはドリンクの比重に合わせて順番に重ねていくカクテルの技法で、 5層・7層のものは「プースカフェ」という名前、特に7層のものは「レインボー」と 呼ばれます。

このプースカフェ、リキュールやスピリッツ、クリームなど、色とりどりのお酒を 重ねていくのでとてもカラフルで華やかなカクテルなのですが、非常に技術を必要と するので、お店で注文する時はバーテンダーの技量とお店の混み具合を見て 判断しなければなりません。

また、その可愛らしい見た目とは裏腹に、グラスに注がれるお酒はすべて原液なので、 アルコール度数も40度前後と非常に高く、お酒の弱い方にはあまりお勧めできない 飲み物です。

飲む時にはストローで好みの層を吸って飲むのですが、これもまたやや難があります。

見た目のみを重視したカクテルなので、それぞれのお酒が混ざった味は計算されていません。

とても美しい飲み物なのに、目眩がするほどアルコール度数が高くて味もキツイなんて、 まるで人それぞれの人生を表しているよう。

表面はとても華やかだけれど、その内側では思いもよらない苦労を重ねていたり、 重なった苦労のせいで性格が少しキツくなってしまっていたり。

けれどその苦労もひとつひとつを取ってみれば、味は凝縮されて濃くなっているだけで、 あらゆる可能性を秘めていたり、それぞれが別の輝きを放っていたり。

いつも笑顔で何でもできて輝いている人も、表には出さない努力や苦労を 秘めているのかもしれません。

同様に、自分自身の中にある暗く冷たい部分も、そこだけ取り出してみたり あるいはカクテルのように別の経験と重ねてみれば、面白い味を出すのかもしれません。

人は皆それぞれ、様々な原液を内側に持っているのだと思います。

それをプースカフェのように輝く虹色にすることができるかは、 やはり自分次第なのでしょう。

これまで生きて歩いてきた人生のすべてを、後悔のない色と味わいにしたいものですね。

皆様どうぞ、今後ともよろしくご贔屓にお願い致します。



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