シーン263:「エアメイル」

お当番 : 赤石 マサエ


こんにちは。
2月に公演を行うことが割と多い劇団シブパですが、バレンタインデーと重なったのは 初めてのようです。この、世の中の一大イベントとなったバレンタインデー(とその前日)に、 シブパのお芝居を見に来てくださった奇特な皆様に心より感謝申し上げます。

さて。
昨年の今頃、友人の一人がご主人の転勤でアメリカはインディアナ州に引っ越して行きました。 大人になってから知り合った彼女ですが、とても馬が合い何でも包み隠さず話せる間柄でした。 引っ越しが決まってから、会える日を調整してはいたのですが、結局顔を合わせることは叶わず 彼女はインディアナへ旅立ちました。連絡先すら聞くことなく彼女と別れてしまったのですが、 不思議と疎遠になった感じはありませんでした。いつか連絡が来ると信じていたから。そして、 12月のある日、私の家の郵便受けにインディアナから真っ赤な封筒が届きました。 静かな可愛らしいイラストのクリスマスカードには、こうありました。 『サラという新しくできた友達は作家をやっています。私はサラに会うとまさえちゃんを 思い出さずにはいられません。』新しい環境の中で、彼女が時折、 私のことを思っていてくれた事実は、とても嬉しいことでした。
手紙が結ぶお芝居を作っているときに届いた、一通のエアメイル。
手紙が運ぶのは、文字だけではないことを実感した冬でした。


ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。


(第21回公演パンフレットの文章より、一部転載)


back          next