シーン312:「早くガラケーに戻りたい」

お当番 : 森田 リョウジ


 公演が終わってちょうど一ヶ月が経ちましたね。このコラムのページでは、この一か月他の劇団員のお当番を無視して、主宰・演出の特権で書きたいことを書かせてもらっていました。さすがにしばらくは演劇関係のネタはいいかなと思いましたので、今回は日常に関するコラムです。

 ご来場いただいた方はご存じかと思いますが、シブパの第22回公演は演出の一環で、映像を使いました。当初、私の思い描く演出プランでは、スマートフォンを活用した映像演出となる予定でした。当時私の携帯電話はガラケーでしたので、このプランを実行すべくスマホへと機種変更をしました。

 元来、私はガラケー派です。携帯電話に限らず、私の基本的な考えの中に、「自分で制御しきれないものには手を出さない」というものがあります。スマホが便利だというのは何となく知っていましたが、「便利さと引き換えの不便さ」がそこには確実にあるので、これまでは手を出さずにいました。ですが、お芝居で使うとなれば話は別です。私は意を決して、外装は剥がれてみすぼらしいけれども、まだまだ使える慣れ親しんだガラケーを手放しました。

 ですが、結果的にスマホを使った演出は諸事情によりボツとなり、私の手元には使い慣れないスマホが残りました。公演で使われることなく用途を失ったスマホは、スマホとしての機能を使われないまま、持ち腐れています。LINE? ツイッター? 無縁です。残念です。フリック文字入力? いつまで経ってもメールの文章ができあがりません…

 スマホのローンって、2年? 3年ですか?
 早くあの押し心地の良いガラケーのボタンに戻りたい…


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